蔦をなるべくローポリゴンで作ってみました。
アップで見ると雑ですが、添景程度では十分だと思います。
建物や樹木の足元を隠すのに便利です。
以前、蔵のことについて、なくなっていく建物に対して何もできなかったことを書きました。
そこで今回、蔵を題材としたコンペを見つけたので参加することにしました。
締め切りも近く、どこまでつくりこめるか分かりませんが、
まずは挑戦し、自分の中に答えを持つことが大切。
自分のプレゼンの力量を把握する上でもコンペはいいと思います。
最近のPCではハードディスク等が大容量になり、ネットストレージなども使われるようになり、
データの置き場を物理的にイメージしなくなっているので
『フォーマット』というと単に『消去する』という意味を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、『書式』のことをフォーマットと呼ぶように、厳密には『書き込み可能にする』ことを意味します。
単に消去するのと書き込み可能にするのでは、荒地と畑くらいの差があるのではないでしょうか。
たとえば、良くできた書式は何を記入すれば良いかすぐに分かり、
必要な情報を漏れなく書き込む作業に集中できます。
つまり、書式が書かれた紙はただの紙ではなく、
物理で習うところの位置エネルギーのようなものが込められている
と言っていいのかもしれません。
それは空間に置き換えることもできます。さしづめ、
『良くできた(デザインされた)空間では作業に集中できる』
ということでしょうか。
図書館では読書に集中できますし、食堂では食べることに集中できます。
もう少し典型的な例で言うと、選挙の投票所。
ただの体育館等なのですが、適切な配置によりどんな人でも投票作業が滞りなくできるように
場所が作られています。しかも容れ物になる建物に縁らず、全国規模で均質に。
我々の行う設計という行為は、『空間にエネルギーを込めること』と言えるのかもしれません。
無限の可能性を持つゆえに何の方向性も持たない『空間』を、適切に方向付けして『場所』につくりかえる。
その方向付けには用途や趣向や風土・文化、あるいはコストなど、様々なものが盛り込まれます。
その結果、平凡な建物になったり、心地よい建物になったり、その地域独特な建物になったりします。
『フォーマット』という言葉から、だいぶ大風呂敷を広げてしまいました。
『無に帰す』というネガティブな感情が込められがちなこの言葉、実はとてもポジティブな言葉だと思います。
松本の街中を歩いていると、居酒屋の看板で『現地集合』という文字が目に入りました。
『現地集合』
なんとフリーダムな匂いのする言葉でしょう。
高校のとき北海道にいたのですが、何の交通機関もないキャンプ場に
『現地集合』となるクラス旅行がありました。
帰りのバスだけ全員で乗り、現地までは2~4人程度の小グループで移動。
移動方法も自由で、途中どこかで1泊することがルールでした。
私のグループは行けるところまで電車でいき、そこで民宿に素泊まりし、
そこからはヒッチハイクと徒歩という、比較的無難な方法でたどり着きました。
現地に集合し、キャンプファイヤーをしながら、どうやって来たかを発表するのですが、
ツワモノのグループはヒッチハイクを重ね、一度青森まで船で渡ったり、
全行程徒歩だったり、野宿をしたり、琥珀色の発泡性液体を飲んだの飲まないだの、
さまざまな武勇伝が生まれました。
ちょっとした『スタンド・バイ・ミー』のようでした。
北海道という土地が牧歌的で、進学校でデキる連中が多かったこともありますが、
先生と生徒の信頼関係が強かったのは確かです。
もちろん(表立った)問題は起こらず、良い思い出となるクラス旅行となりました。
信頼するなら手綱を放す。なかなか難しいことです。
最近のルールだらけの世の中では
盗んだバイクで走り出したくなるのも分かる気がします。
建築業界もルールの厳格化の一途。
政権交代で責任逃れ・ルール頼りの弱腰行政も改善されるといいのですが。
小学校のころ『家に着くまでが遠足です』と事なかれ主義の先生は言ったけど
人生そのものが目的地の決まっていない遠足だと、大人になって思います。
建築パースを作っていく中で人や車や樹木という添景は
賑やかさの演出や、リアルなスケール感を出す役割などがあり、
建物と同じくらい重要な要素です。
手書きでパースを作成する、絵心のある方なら鼻歌でも歌いながら書くのでしょうが、
CGの、フォトリアルな表現のパースに添景を入れるのは、
添景にもリアルさが求められるため、意外と大変なことです。
いくつか方法が考えられますが、それぞれ利点と欠点があります。
①3次元モデルの添景を配置
○リアルな影などの表現が出来る
○アニメーションにも使える
×樹木の3次元データは恐ろしく重たくて作業効率が落ちる
×樹木を3次元モデルで作るのは大変
×ネット上でフリー、販売されているモデルもあるが、種類が少ない
②後からPhotoshopなどで合成(ポスト処理)
○データが軽く、ごまかしがきく
×パース表現(奥行き感)を出し、影付けなど自然に合成するには絵心が必要
×モデル形状・仕上材・視点などの変更のたびやり直すことになる。
×アニメーションに使えない
③3次元空間に2次元の絵を配置
○データが軽いので多数配置できる
○奥行きの表現ができる
×配置した向きや視点によって平べったさがバレてしまう
△自然な影を落とすには視点と光源の位置関係を調整が必要
△アニメーションに使う際は平べったさがバレない工夫が必要
△不要な部分を透過させるために工夫とテクニックが必要
今回、③の方法で、SketchUPとMaxellRender双方で
透過できるデータを一気に作成しました。
これでしばらくは添景で悩むことはなくなりそうです。
♪ 古い~ アルバムの中ぁにぃ~ ♪
なんていう唄もありましたが、デジカメ全盛の昨今、
写真を撮る回数は増えた反面、アルバムの出番がめっきり減ったと思います。
写真の管理・閲覧はそのままファイル管理になっていて、
以前の写真を眺める機会が減ってしまった方も多いと思います。
Macだと標準のiPhotoを使っている人が多いようですが、
Windowsには標準の写真管理ソフトがありませんでした。
サムネイル(縮小)表示をするソフトを色々試してきましたが、
GoogleのPicasa3というフリーソフトが
写真の管理・閲覧に特化されていてとても便利です。
ライブラリの自動登録・監視とスムーズなスクロールによる
アルバム表示の使い心地のよさは秀逸です。
タグという情報を付加することによるファイルの整理・検索や
Webアルバム連動機能もあります。
少し設定をいじると動画もサムネイル表示できるので、
Xactiで撮ったmp4動画の管理にも重宝しています。
音楽・動画ファイルの管理・視聴にiTunesやWinAmpがありますが、
膨れ上がるデジタル情報は面倒な管理・検索を自動化し、
シンプルなインターフェイスで眺める・聴くのがこれからの
デジタルライフのあり方なのでしょう。
その考え方の延長上にEye-Fiなどという商品も発生してきています。
デジカメのSDカードに無線LAN機能を持たせ、
撮影された画像を自動的にPCやWebに取り込むことが出来るという商品です。
取り出して読み込むだけのことを億劫がってはいけないと言う方もいるかもしれませんが、
毎度の作業は自動化するのがデジタルの極意。
心理的ハードルを下げ、行動に弾みを付ける(=便利な)のが良い道具だとすれば、
Eye-Fiは間違いなく便利な道具だと思います。
銀塩フィルム時代から写真を取り巻く環境は大きく変わりました。
撮る・見る・分け合うという行為は変わらないのですが、
それぞれの行為に合ったツールがこれからもどんどん出てくると思います。
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CGで遊ぶ人たちの間では車体やキャラクターのモデリングが流行っているようで、
テキストにもよく題材として取り上げられています。
複雑な要素が集まっている車やキャラクターは、モデリングにおける一つの登竜門ともいえます。
パースの添景に使うため、初めて車のモデリングに挑戦してみました。
普通、車のモデリングというとスポーツカーなどが多いのですが、
今回作っているパースにはどうしても軽トラックが欲しかったので、
私にとっての登竜門は軽トラックとなりました。
軽トラックを好んで作る人も少ないので、かえってマニアックかもしれません。
SketchUPは曲面のモデリングには向いておらず、また
添景は必要以上に作り込むとデータが重くなってしまうので
今回はざっくり作成しました。
またスキルに磨きにかけ、挑戦してみたいと思います。
6歳の娘が私の母に連れられ、フランスに住む姉のところへ出かけました。
空港まで送った帰りに、父と一緒に幕張のIKEAに行ってみました。
初めて行ったのですが、店のつくり(回り方)を理解するのに少し時間がかかりました。
2階のショールームを一巡りして、1階の商品売り場に降りる構成になっています。
大きなフロアーを4つほどのブロックに区切り、更にその中をグネグネした順路を巡らす。
なんだかディズニーランドのスモールワールドのような感じです。
まず一通りショールームでIKEAの家具で実現される部屋の様子をよく見て、
次に買い物をする、プレゼン~販売という流れができています。
セミセルフビルドの家具はリーズナブルなものから高級感あるものまで
そろっていて、きっと気に入るものが見つかると思います。
DIYのヒントや部品もいっぱいありました。
念入りに見て歩いたら6時間以上かかってしまいました。
実家のそばにも新三郷店があるので、また行ってみたいと思います。
CGアニメについて色々調べていると、Vrayの販売元ASGVISのサイトで
同社の建築プレゼンのポートフォリオを見ることが出来ました。
プロジェクトの規模にもよりますが、もはやハリウッド映画並です。
CG空間の規模もすごいですが、航空撮影とCGアニメの合成もすごいです。
これはマッチムーブという、先に撮った動画にCGを後から合成する手法で作られているようです。
最近ではフリーソフトだけでも実現できるようになってきているので、
Youtubeやニコニコ動画ではセミプロの方々が楽しい動画を自作して公開しています。
日常の景色にCGの仮想世界を重ね込む。
CG業界はバーチャルリアリティから、Augmented Reality(AR:拡張現実)へと
移行していくのでしょうか。
Webカメラを使い、リアルタイムで合成するものもあります。
設計関連ではSketchUPで動くARmediaPlug-inというものがあります。
マニアックな世界では電脳フィギュアというものがあるようです。
まさに欲望のメディアというか、ディープな世界です。
現状ではモニタの中でしか拡張現実を楽しめないようですが、
3次元プロジェクタなどが普及してくるとすごいことになりそうです。
ゴーグルをつけて、実際の都市の中で仮想の敵と戦うゲームとか、
現実と仮想はどんどん融合していくと思います。
『ドラえもん』の中で、感覚を麻痺させてお風呂が海になる道具や、
自分の家の壁に映像を重ねて温泉旅館にする道具がありましたが、
そんなことも実現できる日が来るのかもしれません。
そうなると実際の建築の価値はどうなってしまうのでしょう。
なくなってしまうのか、本物の良さが見直されるのか、、、。
建築業界の明日はどっちだ!?
昨日アップした動画が尻切れ気味だったので少し足してみました。
Sketchupは視点の移動(ウォークスルー)アニメは簡単に作れますが、
物体を動かすアニメはSU Animateというプラグインで無理やり作ります。
視点・レイヤごとに物体を配置するいわゆるコマ撮り状態になります。
しかも今回試したVrayはアニメ出力に視点情報しか渡らないため
レイヤの切り替えが効かず、一コマごとに画像出力を
手動で行うことになり、デジタルなのにアナログ的なコマ撮りとなりました。
建築でのアニメ利用はウォークスルーが主で、
オブジェクトを動かすというのはドアの開閉くらいなので、
SketchUP+Vrayは建築プレゼンにかなり有効だと思いました。