建築パースを作っていく中で人や車や樹木という添景は
賑やかさの演出や、リアルなスケール感を出す役割などがあり、
建物と同じくらい重要な要素です。
手書きでパースを作成する、絵心のある方なら鼻歌でも歌いながら書くのでしょうが、
CGの、フォトリアルな表現のパースに添景を入れるのは、
添景にもリアルさが求められるため、意外と大変なことです。
いくつか方法が考えられますが、それぞれ利点と欠点があります。
①3次元モデルの添景を配置
○リアルな影などの表現が出来る
○アニメーションにも使える
×樹木の3次元データは恐ろしく重たくて作業効率が落ちる
×樹木を3次元モデルで作るのは大変
×ネット上でフリー、販売されているモデルもあるが、種類が少ない
②後からPhotoshopなどで合成(ポスト処理)
○データが軽く、ごまかしがきく
×パース表現(奥行き感)を出し、影付けなど自然に合成するには絵心が必要
×モデル形状・仕上材・視点などの変更のたびやり直すことになる。
×アニメーションに使えない
③3次元空間に2次元の絵を配置
○データが軽いので多数配置できる
○奥行きの表現ができる
×配置した向きや視点によって平べったさがバレてしまう
△自然な影を落とすには視点と光源の位置関係を調整が必要
△アニメーションに使う際は平べったさがバレない工夫が必要
△不要な部分を透過させるために工夫とテクニックが必要
今回、③の方法で、SketchUPとMaxellRender双方で
透過できるデータを一気に作成しました。
これでしばらくは添景で悩むことはなくなりそうです。