Category Archives: SketchUP

Blender+Cycles+HDRI

Blenderのテストをしてみました。
ウチのPCはグラフィックボードがATIなのでGPUレンダラーとしての
Cyclesの能力は分かりませんが、core i7の8スレッド処理だけでも
十分速い描画で驚きました。

お題はこちら。

gundam_1

『見せてもらおうか、新しいレンダーの性能とやらを。』

SketchUPではHDRIのプレビューが出来ず、設定に手間取っていましたが、
HDRIの3D空間内の挙動も分かり、勉強になりました。

リアルタイムレンダリングでここまで来ると
最早CGをいじっている気がしなくなってきます。

ArchiFuture2011

今年も行って来ました。
去年からの更新記事の少なさがよく分かります…

2回目の参加なので目新しい話題は特にありませんでしたが、
講演内容はそれぞれ奥が深く、面白いものでした。
道中、やっと『業界が一変する BIM 建設革命』を読み終わり、
内容の復習にもなりました。

今回はSketchUPやPodiumの販売を行なっているAlphacoxが参加していたので
根堀葉堀、色々聞いて来ました。
そろそろ表現的にはSketchUP+外部レンダーで限界が見えてきているので、
次のステップは3D統合環境かと色々探っています。

目下、無料のBlenderに挑んでいます。
ものすごいポテンシャルを持ったソフトですが、建築系、しかも日本では利用者が少ないのがネックです。

SketchUPから建築模型作成

精密に作らた建築模型は技術と根気の芸術だと思います。

自称SketchUP職人の私はほとんど模型を作りません。
と言うか、建築模型はハッキリ言って苦手で、模型作りの技術は学生時代から進歩していなく、
可能な限り避けてきた道です。

そんな私が久々に模型作りをすることになったので、SketchUPデータを活かしつつ
最低限の技術で模型を作る方法をまとめてみます。
無謀にもテクスチャ入りの模型に挑戦してみます。出来栄えは如何に!?

今回は第一回、【型紙作り編】です。 Continue reading

パースコンペ

6月末に応募した、JARA(日本アーキテクチュラル・レンダラーズ協会)主催の
パースの国際コンペ、『美術館・博物館を描く』の表彰式があり、
私の作品が『優秀賞』を頂きました。

http://jara30th.jara-net.com/02/announcement.htm

11の美術館・博物館から題材を選ぶのですが、中でも唯一建設前だった、
伊東豊雄設計の台中オペラハウスにしました。
以前のブログで少し記事にしましたが、この建物の『エマージンググリッド』という構造は
モデラー泣かせで、非常に苦労しましたが、やりがいのある物件でした。

別段絵画を学んだわけでなく、パース屋さんというよりシミュレーション屋を目指す私は
腕試しのつもりで挑んだのですが、まるで自信のなかった絵心的な部分で評価を頂き、
本人が一番驚いているところです。

正面すぎて立体感・建物の特徴が表れていないという評価も頂きましたが、
これについては当初から分かっていて、モデリング後に360°から眺めまわし、
レンダリングしまくった結果、それでもこの建物は正面が一番絵になると思い、賭けに出ました。
そういった部分ではシミュレーションが成功したと勝手に解釈しています。

推薦してくださった審査員の方々、また、挑戦の機会を与えてくださった
JARAのコンペ実行委員会の皆様に、この場を借りて感謝を致します。

FUR

SketchUPの標準機能でできなかったことに
FUR(毛むくじゃら)のモデリングがありました。
プラグインを作ってくれた人がいたので早速入れてみました。

すごいプラグインを作る人がいたものです。

ポリゴン数が一気に増えるので、近景でしか使えませんが、
インテリアのシーンのラグとか、使い道は色々ありそうです。

IKEA+AR

IKEAもAR(拡張現実感)も以前記事にしたことがありましたが、
この二つが、こんなにスマートに組み合わさるとは思ってもいませんでした。

その二つを結びつけたのはiPhoneでした。
そういえば、しばらく前にiPhoneはセカイカメラというAR技術を発表して話題になっていましたね。

さて、IKEAがどうAR技術を使ったかは写真をご覧になれば一目瞭然です。

1 カタログからマーカーを出し(多分ネットからプリントしたものでも可)、実際に置きたい場所に設置
2 iPhoneでIKEAのカタログソフトを使い、色々な商品を比べたり、色々な角度から眺める
3 気に入ったら そのままiPhoneで注文

って感じでしょうか。

カメラ・モニタ・入力デバイスが一体となっているiPhone、iPadならではの
AR技術の使い方があるんですね。
世界をiPhone、iPadという一枚のフィルタ越しに眺める、魔法のメガネのような。

『現地』という通販ならではの弱みを、見事に強みに変えたIKEAの手法にも脱帽です。

iPad+SketchUP+ARなら実際の敷地にマーカーを置けば
バーチャル建物を現地で見れますね。
こりゃすごい!

iPad、欲しくなってきました。

ネタ元はこちら
» 家具の選び方が変わる、IKEAのARカタログ(IKEA Augmented Catalogue) : monogocoro ものごころ

»IKEAのARカタログがすごすぎる・・・:IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ

CGチュートリアル

CGの勉強を始めた頃、ソフトが高かったり、情報が少なかったりしてとても困りました。
でも、インターネットのおかげで最近はかなり役立つ情報が得られるようになりました。
中でも、『チュートリアル』という、HowToを教えてくれるサイトはとても便利です。

最近見つけたチュートリアルはwww.ronenbekerman.com
http://www.ronenbekerman.com/category/tutorials/
リアルなCGを作る技術もすごいですが、惜しげなく方法まで教えてくれる懐の広さ。
世界は広いというか、正直、適いません。

画面のキャプチャや操作方法の動画等があるので、テキスト本よりずっと分かりやすいです。
『ソフトの使い方はWeb(動画)で覚える。』 これがこれからのスタンダードになると思います。

youtubeではSketchUPの操作動画がいっぱい上がっているし、
ソフト全般では、動画マニュアル.comなんてところもあります。
http://www.dougamanual.com/index.html
すごい時代になったものです。

Moi(モアイ) 3D

SketchUPは建築系モデリングに強いことは確かなのですが、
反面、曲面やブーリアン(図形の合成)がとても苦手です。

曲面の建物なんて、まず関わらないと思っていましたが、
ここに来てどっぷり関わってしまったので、これを機に新たなモデラーを
習得することにしました。

その名もMoi(モアイ:Moments of Inspiration)。
直訳すると『閃いた瞬間』ってことでしょうか。
NURBSモデラーは初めてですが、そのモデリング方法は知っていたのと
ソフト自体の操作性の良さもあり、なんとかなりそうな感じです。

模様替えシミュレーション

居酒屋をやっている友人から、模様替えのシミュレーションの話を頂きました。
早速現地を実測しモデルを作成、何パターンかで壁のテクスチャを設定し
レンダリングをしてみました。

欧米の大工の格言で 『二度測って 切るのは一度』 というのがあるそうです。

設計・シミュレーションをきっちり行って、目指している空間を一発で作る。
イメージの不一致から起こる 『やり直し』を、費用のウエイトの一番重い工事から
安い設計へとシフトすることはとても意味の有ることだと思います。

ただ目下の問題は 『モノは有料、設計はタダ』 みたいな風潮が蔓延している世の中で、
シミュレーションの有効性を如何に説くかというところにあります。

パースに樹木を配置

建築パースを作っていく中で人や車や樹木という添景は
賑やかさの演出や、リアルなスケール感を出す役割などがあり、
建物と同じくらい重要な要素です。

手書きでパースを作成する、絵心のある方なら鼻歌でも歌いながら書くのでしょうが、
CGの、フォトリアルな表現のパースに添景を入れるのは、
添景にもリアルさが求められるため、意外と大変なことです。
SU_treeMR_tree

いくつか方法が考えられますが、それぞれ利点と欠点があります。
①3次元モデルの添景を配置
 ○リアルな影などの表現が出来る
 ○アニメーションにも使える
 ×樹木の3次元データは恐ろしく重たくて作業効率が落ちる
 ×樹木を3次元モデルで作るのは大変
 ×ネット上でフリー、販売されているモデルもあるが、種類が少ない

②後からPhotoshopなどで合成(ポスト処理)
 ○データが軽く、ごまかしがきく
 ×パース表現(奥行き感)を出し、影付けなど自然に合成するには絵心が必要
 ×モデル形状・仕上材・視点などの変更のたびやり直すことになる。
 ×アニメーションに使えない

③3次元空間に2次元の絵を配置
 ○データが軽いので多数配置できる
 ○奥行きの表現ができる
 ×配置した向きや視点によって平べったさがバレてしまう
 △自然な影を落とすには視点と光源の位置関係を調整が必要
 △アニメーションに使う際は平べったさがバレない工夫が必要
 △不要な部分を透過させるために工夫とテクニックが必要

今回、③の方法で、SketchUPとMaxellRender双方で
透過できるデータを一気に作成しました。
これでしばらくは添景で悩むことはなくなりそうです。