Category Archives: シミュレーション

2012新春

2012年も明けて半月が過ぎてしまいました。今年もよろしくお願いします。

2012Dragon
恒例となってきた年賀CGでは、毎年新しいことに挑戦し続けています。
今回はBlenderを使って作成してみました。

普段やっている建築CGは直線・平面がほとんどなので、ドラゴンのような有機形状は苦手分野。今年は特に大変でしたが、何とかやりたかったことは盛り込むことができました。

SketchUPから建築模型作成

精密に作らた建築模型は技術と根気の芸術だと思います。

自称SketchUP職人の私はほとんど模型を作りません。
と言うか、建築模型はハッキリ言って苦手で、模型作りの技術は学生時代から進歩していなく、
可能な限り避けてきた道です。

そんな私が久々に模型作りをすることになったので、SketchUPデータを活かしつつ
最低限の技術で模型を作る方法をまとめてみます。
無謀にもテクスチャ入りの模型に挑戦してみます。出来栄えは如何に!?

今回は第一回、【型紙作り編】です。 Continue reading

ホームページ制作中

これまで放置していたホームページをしっかり作り込むことにしました。
http://www.shift-one.net/
まだナビゲーション部分が出来ただけですが、公開しながら作成していきます。

IKEA+AR

IKEAもAR(拡張現実感)も以前記事にしたことがありましたが、
この二つが、こんなにスマートに組み合わさるとは思ってもいませんでした。

その二つを結びつけたのはiPhoneでした。
そういえば、しばらく前にiPhoneはセカイカメラというAR技術を発表して話題になっていましたね。

さて、IKEAがどうAR技術を使ったかは写真をご覧になれば一目瞭然です。

1 カタログからマーカーを出し(多分ネットからプリントしたものでも可)、実際に置きたい場所に設置
2 iPhoneでIKEAのカタログソフトを使い、色々な商品を比べたり、色々な角度から眺める
3 気に入ったら そのままiPhoneで注文

って感じでしょうか。

カメラ・モニタ・入力デバイスが一体となっているiPhone、iPadならではの
AR技術の使い方があるんですね。
世界をiPhone、iPadという一枚のフィルタ越しに眺める、魔法のメガネのような。

『現地』という通販ならではの弱みを、見事に強みに変えたIKEAの手法にも脱帽です。

iPad+SketchUP+ARなら実際の敷地にマーカーを置けば
バーチャル建物を現地で見れますね。
こりゃすごい!

iPad、欲しくなってきました。

ネタ元はこちら
» 家具の選び方が変わる、IKEAのARカタログ(IKEA Augmented Catalogue) : monogocoro ものごころ

»IKEAのARカタログがすごすぎる・・・:IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ

The Third & The seventh

The Third & The Seventh from Alex Roman on Vimeo.

個人でもここまでのCGを制作する人がいます。
どこまでがCGなのか分からないかもしれませんが、下の映像を見ると、
ほとんど全てがCGと分かります。

Compositing Breakdown (T&S) from Alex Roman on Vimeo.

私の作っているCGとどこが違うのか、考えさせられます。

3DSMAXとSketchUPでは機能は全然違うけど、レンダーが同等なら、
単純な静止画やウォークスルーアニメーションでは差はでない。ハズなのに。

メイキング映像を見ると、SketchUPのモデルを使っているではありませんか。
モデリングでは大差はないようで、テクスチャ設定で違いが出ているようです。
4:30あたりから始まる打放しコンクリートの設定をみると、
ものすごい勢いでテクスチャを作りこんでいることが分かります。

Exeter Shot — Making Of from Alex Roman on Vimeo.

テクスチャ設定、適当に『それらしく』できるようになって舐めてました。
経験やソフトの習熟度の違いもありますが、たぶん一番の違いは『見えるままに作る』という
意識の違いにあると思い知らされます。
たぶん普段から現実空間にある色々な素材の反射や凹凸、
汚れ具合などの質感をじっくり見ているのでしょう。

でも、逆に言えばそのつもりで作れば、もっとリアルなCGになるということ。
精進あるのみです。

模様替えシミュレーション

居酒屋をやっている友人から、模様替えのシミュレーションの話を頂きました。
早速現地を実測しモデルを作成、何パターンかで壁のテクスチャを設定し
レンダリングをしてみました。

欧米の大工の格言で 『二度測って 切るのは一度』 というのがあるそうです。

設計・シミュレーションをきっちり行って、目指している空間を一発で作る。
イメージの不一致から起こる 『やり直し』を、費用のウエイトの一番重い工事から
安い設計へとシフトすることはとても意味の有ることだと思います。

ただ目下の問題は 『モノは有料、設計はタダ』 みたいな風潮が蔓延している世の中で、
シミュレーションの有効性を如何に説くかというところにあります。

プリウス問題

トヨタのプリウスのリコールが問題となっていますが、
その背景にはシュミレーションソフトの過信があったといわれています。

シミュレーションの問題ということで、設計に関わる仕事柄
無関係ではないので、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

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ヘデラ

蔦をなるべくローポリゴンで作ってみました。

hedera SU

SketchUP

 
hedera MR
Maxwell

アップで見ると雑ですが、添景程度では十分だと思います。
建物や樹木の足元を隠すのに便利です。 

パースに樹木を配置

建築パースを作っていく中で人や車や樹木という添景は
賑やかさの演出や、リアルなスケール感を出す役割などがあり、
建物と同じくらい重要な要素です。

手書きでパースを作成する、絵心のある方なら鼻歌でも歌いながら書くのでしょうが、
CGの、フォトリアルな表現のパースに添景を入れるのは、
添景にもリアルさが求められるため、意外と大変なことです。
SU_treeMR_tree

いくつか方法が考えられますが、それぞれ利点と欠点があります。
①3次元モデルの添景を配置
 ○リアルな影などの表現が出来る
 ○アニメーションにも使える
 ×樹木の3次元データは恐ろしく重たくて作業効率が落ちる
 ×樹木を3次元モデルで作るのは大変
 ×ネット上でフリー、販売されているモデルもあるが、種類が少ない

②後からPhotoshopなどで合成(ポスト処理)
 ○データが軽く、ごまかしがきく
 ×パース表現(奥行き感)を出し、影付けなど自然に合成するには絵心が必要
 ×モデル形状・仕上材・視点などの変更のたびやり直すことになる。
 ×アニメーションに使えない

③3次元空間に2次元の絵を配置
 ○データが軽いので多数配置できる
 ○奥行きの表現ができる
 ×配置した向きや視点によって平べったさがバレてしまう
 △自然な影を落とすには視点と光源の位置関係を調整が必要
 △アニメーションに使う際は平べったさがバレない工夫が必要
 △不要な部分を透過させるために工夫とテクニックが必要

今回、③の方法で、SketchUPとMaxellRender双方で
透過できるデータを一気に作成しました。
これでしばらくは添景で悩むことはなくなりそうです。

建築CGアニメ事情

CGアニメについて色々調べていると、Vrayの販売元ASGVISのサイトで
同社の建築プレゼンのポートフォリオを見ることが出来ました。

http://services.asgvis.com/index.php/visualization-portfolio
プロジェクトの規模にもよりますが、もはやハリウッド映画並です。
CG空間の規模もすごいですが、航空撮影とCGアニメの合成もすごいです。

これはマッチムーブという、先に撮った動画にCGを後から合成する手法で作られているようです。
最近ではフリーソフトだけでも実現できるようになってきているので、
Youtubeやニコニコ動画ではセミプロの方々が楽しい動画を自作して公開しています。

日常の景色にCGの仮想世界を重ね込む。
CG業界はバーチャルリアリティから、Augmented Reality(AR:拡張現実)へと
移行していくのでしょうか。

Webカメラを使い、リアルタイムで合成するものもあります。
設計関連ではSketchUPで動くARmediaPlug-inというものがあります。

 

マニアックな世界では電脳フィギュアというものがあるようです。
まさに欲望のメディアというか、ディープな世界です。

現状ではモニタの中でしか拡張現実を楽しめないようですが、
3次元プロジェクタなどが普及してくるとすごいことになりそうです。
ゴーグルをつけて、実際の都市の中で仮想の敵と戦うゲームとか、
現実と仮想はどんどん融合していくと思います。

『ドラえもん』の中で、感覚を麻痺させてお風呂が海になる道具や、
自分の家の壁に映像を重ねて温泉旅館にする道具がありましたが、
そんなことも実現できる日が来るのかもしれません。

そうなると実際の建築の価値はどうなってしまうのでしょう。
なくなってしまうのか、本物の良さが見直されるのか、、、。
建築業界の明日はどっちだ!?